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「よかったね。これで解決?」
「うん。やっぱ相談するならキラだった。納得した。
でもって凄くいい案を教えて貰って感謝してる。
本当にありがとう!」

「場所はどこにするの?」
「どこにしよう?」

「ダメでしょ、そこまで僕が手伝ったんじゃ
アスランがヤキモチ焼いちゃうよ?」

「えー。最後まで相談に
乗ってくれるんじゃなかったのかよ。きーらー」
縋る表情で言ってくるカガリがおかしくて。

「じゃあ、アスランには、僕に相談したことは内緒だよ?」
結局キラは、その日は夜通し
可愛い妹の相談に耳を傾けることとなる。





「ただいま……っ。そうか。
カガリはまだ帰ってはいなかったのか」

いつもより少々長い野外演習を無事終えて、
自宅へと直帰してきたアスランは、
玄関を入るなりぐるりと部屋を見渡した。

新婚の半年限定で許しを貰い、
今アスランとカガリが二人きりで過ごす
軍から貸与された世帯用官舎は、
本来の二人の家であるアスハの屋敷のように

あちこち探して回らなければ、
目当ての人が居るか居ないかわからない
などと言うことは幸いにしてなくて。
アスランは、入ってすぐの
夫婦の居間を真っ直ぐに目指した。

「……いないか。この時間だと仕事かな」

わかっていたが、
少々がっかりと言った調子のアスランの声が
室内に落ちる。

今回の出発は早朝と言うよりほぼ夜中だったから、
カガリの寝顔は見たけれど
目を開けた彼女の顔は
都合十日以上見られてはいなかった。

シャワーを浴びるより服を着替えるよりまず先に、
奥さんの顔が見たいだなんて、
自分で言うのも何だけど随分と甘くなったものだと思ってしまう。
以前なら二週間どころか二ヶ月だろうと
カガリと会えない期間など、ごく当たり前にあったのに。

「何だか不思議な感じだな」

首から下げたハウメアの隣、
お揃いで買った指輪の存在を確かめて、
アスランは小さく笑みを漏らした。

仕事中は危険だからと指に嵌めることはせず、
首から下げるよう結婚指輪を下げる
チェーンをプレゼントしてくれたのはほかならぬカガリだ。

それを丁寧にチェーンから外すと、
アスランは左の薬指に戻してのけた。
どこかくすぐったそうに微笑んで、
アスランは着替えを取り出すとその足で
シャワーを浴びに向かう。

着替えを済ませ、コーヒーをコーヒーメーカーにセットして、
ソファに腰を落ち着けたところで玄関の鍵が回る音がする。

「帰ってきたかな?」

薄く笑ったアスランがソファの背もたれに片腕を掛けて、
ちょうど振り替えたその刹那、

「ごめん!遅くなった!!」
待ち焦がれた彼の妻が、慌ただしくも姿を見せた。


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