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「何だよ、キラ。これってそこまで
ドン引きするようなことなのか?」

「うん、ごめん。アスランについてはわからないけど、
僕はそう言うこれ見よがしなの苦手だから」

そっぽをむいたキラが言い、
これ見よがしって何なんだ。
私には、キラの言うこともわからないと
カガリが胡乱な眉を寄せる。

「これ見よがしって言うか、ベタって言うか。
カガリについては単にラクスの提案を入れただけで、
そう言うんじゃないのはわかってるけど。
男って言うのは
あんまりわかりやすく誘うようなやり方されるとさ。
乗るのが逆に難しくなるって言うか、ね?」

「……ごめん、まったくわからない」

「だよねえ。うん、いいんだよ。
カガリはこう言うのわからなくって」

でもちょっと意外。
アスランってどっちかって言えば、
そう言うシチュエーションに憧れる人だと思ってた。
得てしてあぁ言う堅物は、大抵がむっつりと言うか、
夢見がちと言うか。

そう言うベタな状況で誘惑されると
あっさり落ちるとか言う話よく聞くし。
大体が『カガリが』してくれる裸エプロンしてくれるなんて、
一生に一度あるかないかだと思うしね。

「そう言う意味で言うならば、
ラクスにはどれほど御礼を言ったとしても
追いつかないくらい、借りができたと思うんだけど」

それくらいのレベルのびっくりだもの。
あの、アスランが喜ばないわけがないのにねぇと
キラがやや冷静になった視線をカガリに向ける。

「あぁ。わかった。要するに、
照れ屋のカガリがいきなり気前よく、
何の交換条件もなしにまさかの裸エプロンなんか
してくれたのがあまりにも想定外だったから、
アスランってばビビったんだろうね。

確かに彼ってあぁ見えて、
イレギュラーなことに冗談みたいに弱いから。
特に一切シュミレーションすらしてないことを
不意打ちでやられると、とりあえず撤退!
のち陣形を立て直して作戦を練り、再戦を目指す!
みたいな融通のきかない型に嵌った軍人気質なとこあるし」

「ってことは、そこまで嫌だったってわけじゃないのかな?」
上目遣いのカガリが問うて、

「帰ってきてすぐ、玄関で待ち伏せとかして
不意をついての披露とか、バックを取って驚かす、
みたいな感じじゃなくて、
ほどほど仲良く盛り上がってからなら
アスランだってかなり喜んだと思うけど?」

落ち着いたキラがにっこりと
いつもの調子で微笑んで、カガリがそうかと頷いた。

「でも、キラはあんまり嬉しくないって……」

「うーん。僕の場合は
意外とそう言う遊びには慣れてるし、
この年になってあんまりベタなのは照れるって言うか。
仮にラクスとであってもそこまで期待することはないからさ」

悪いけど、アスランみたいな初心者でもないし
と明らかにこちら側の慣れない二人とは一味違う、
余裕の表情を浮かべつつ、
こともなげな様子でキラが応える。

「けど、慣れない人ならストレートに嬉しいだろうし、
新婚さんなら悪くない提案だと思いはするよ?
意外性あるし、カガリがするなら新鮮だしね。
少なくとも、男が好きな女性からして貰えるサービスとするならば、
そこまで的外れでもないと思う」
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