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「何だよ、キラ。
おまえ、人が真剣に聞いてるってのに、
その態度はどうかと思うぞ!」

「カガリこそ何考えているんだって話でしょ。
そんなもん、僕が知るわけないでしょう!」

「知るわけないって、そんなわけあるか。
むしろおまえ以外に誰がわかるって言うんだよ。
キラは私たちの先輩だろう?
少なくとも約一年は前から、世に言う『新婚生活』って奴を
無事やれてきた立派な経験者なはずだ!

しかも相手は皆の憧れ、歌姫ラクス・クラインで。
あの宇宙に名立たる傾国の美女を相手取り、
一年の長きに渡り円満な結婚生活を送り遂せた
尊敬すべき先達である分際で。
困ってる私相手に知るわけないとかよく言えるな!

大体が、大事なお姉さまの深い懊悩を前にして、
どうするとそんな不人情なことが言えるんだ。
表へ出ろ。
この際だからしっかりと性根を叩き直してやる」

「いや。今外に出ても、
お互い別の星にいるから意味ないし。
会えるわけないし」

「わかってる。今のは所詮言葉の綾だ。
それくらい察しろ!」

キラがゲンナリとしてカガリの顔を液晶越しに見るけれど、
予想に反してカガリはあくまで真剣なままだった。

「それくらい、私は本気で悩んでるんだ。
真面目に一緒に考えて欲しい」

どうやら冗談でもなさそうに言葉を重ねるカガリを見つけ、
半ば呆れを浮かべながら
キラは仕方なく椅子を画面に向かい合わせた。

「とりあえず、過去最大ってくらい
アスランにベタベタいちゃいちゃしてみたら?」

半分は嫌味。半分は一般論。
これ以上、くだらないことは言わせるなと言わんばかり、
キラがすげなく吐き捨てる。

「馬鹿にするな。
そんなもん、悪いがとっくにやっている!」
「は?」

なのに、あの照れ屋のカガリにしては
恐ろしいことに真顔できっぱりと返されて、
「あすら~ん、君一体カガリにどう言う教育をしてるわけ?」
キラは姿の見えない親友に、震える拳を握り締めた。

「……なら、裸エプロンでもしてみたら?」

わかりやすい皮肉を込めて、
いっそ悲鳴でも上げて通信を切ってくれれば幸いだ
と言わんばかり、ヤケになったキラが
とっておきの一言をぶつけてやるも、

「え。でもそれ、あんまり受けなかったみたいなんだけど」

困惑する様子は見せたものの、
意外にもカガリは何のダメージも受ける気配は見られなかった。

「……ちょっと待った。
衝撃のあまりつい受け流しちゃったけど。
カガリってばまさかホントに
裸でエプロン着てみるの、
アスランにやって見せたとか?」
「うん」

「嘘でしょ、君が?信じらない。
よくそんなことしてみたね。
て言うか、それって誰のプランなの?」

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